30日のトレーニング・スケジュール
トレーニングプログラムの基本
研究において30日間、一日約35分のコグメドのアプリによるワーキングメモリートレーニングが脳のネットワークに長く続く変化を起こし、認知能力面でも行動や症状面でも明らかな改善をもたらすことが明らかになっています(1,5)。
ワーキングメモリトレーニングを提供する一方、一日あたりのトレーニング時間とトレーニング日数をはじめとして複数のパラメータについてより良い、より効率的な改善が得られる組み合わせを求める研究およびデータ収集を継続しました。その結果、30日間、一日35分を中心に3種類のトレーニングプランを提供しています。当初のトレーニング時間が実際には1日50分に近いケースが多く負荷感をより軽くして、より効果が得られるトレーニング方法に至りました。
また、トレーニング・スケジュールについては以下がわかっています。
約25日間でも十分な結果は得られ、コグメドワーキングメモリートレーニングを完了したコンプライアント(ルール遵守、達成)の基準としては25日(セッション)以上完了を基準の一つとしています。
トレーニング期間中に連続最大10日間のお休みが入っても結果に影響がないことがわかっています。
身体の運動と同様に、トレーニングを10日間以上続けると疲れを感じてしまうかもしれないので、お休みを入れる必要があります。連続は10日までです。
チャレンジングですが全世界数千件の実績値としてトレーニングの完了率(20日以上)は95%以上です。日本の完了率は世界を大きく上回っています。ロボメモソフト自身の楽しさ、コーチングメソッド、経験豊富なコーチによるご家庭のサポートなどのトータルで、集中力に課題がある子どもたち皆んなが見事に完走できている実績は、科学的な根拠と同じくらい、コグメドの誇りとするところです。
スケジュール作りの基本
トレーニングスケジュールの設計はスタートアップセッションの大切な項目の一つとして、経験豊富なコーチのアドバイスを得ながら行います。毎週のコーチコールの日程も決めます。 理想としては、週5日、6週間のスケジュール作りで、その通り完了することです。この場合、
土日にトレーニング。残り3日は例えば火水木として、週のはじめの月曜日と、終わりの金曜日はお休み。
ウィークデーにトレーニングを行い、土日はごほうびとして遊んだり、家族でご飯を食べるなど、お休み。
小学校中学年以上や中高生であれば、毎日の勉強時間のはじめの30分をトレーニングに振り向ける。そのあとの勉強の効果があがります。
などが、トレーニング中のご家庭のカレンダーによく見られるスケジュールです。 一 日の中でいつトレーニングを行うことも可能です。疲れている時には、一休みし、空腹な時には少し食べてからトレーニングを行って下さい。 学期中は規則正しく過ごしやすい点で、夏休みなどお休みは自由時間が多くある点で、それぞれ長所があります。 疲れた日も、都合があわなくなる日もあります。結果的に3日しか出来ない週もあるかもしれません。その分頑張って次の週は6日出来るかもしれません。5週間で終わらなくても、少し長くかかっても大丈夫です。 それからの人生に素晴らしい影響を与える1ヶ月になります。
参照論文
1 Klingberg et al, JAACAP, (2005)
2 Gathercole et al, Br J Educ Psychol (2000) リンク
3 Martinussen et al, JAACAP, (2005) リンク
4 Westerberg et al, Child Neuropsychology (2004)
5 Data on file(Stockholm Clinic), Cogmed (2007)
(リンクのない論文はwww.cogmed.comよりアクセス下さい)